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2025.10.16
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New【宮城県産材の話①】森からはじまる家づくり ─ 宮城県産材が生まれるまで

私たちの暮らしに欠かせない「木の家」は、森の恵みからはじまります。
髙勝の家では、宮城県の豊かな森林で育った木を積極的に活用しています。
それは単に“地元の木だから”という理由ではなく、森を健やかに育て、地域の人と産業を守るための選択です。
伐採、製材、乾燥、加工──そのすべての工程に地域の職人や企業が関わり、木が家になるまでのストーリーには多くの想いが込められています。
森から生まれた木材が、家となり、暮らしを支え、やがて新たな森を育てる。
そんな“循環の家づくり”こそが、私たち高勝の家が大切にしている姿勢です。
【1】宮城の森とともに生きる
宮城県は、県土の約6割を森林が占める「木の国」。
豊かな自然環境の中で育つスギやヒノキは、古くから地域の暮らしを支えてきました。
しかし、近年は輸入材の増加や林業の担い手不足により、手入れが行き届かない森が増えています。
手入れを怠ると、木々が過密になり、光が差し込まなくなり、森はやせてしまいます。
髙勝の家が宮城県産材を選ぶのは、こうした現状を変えるためでもあります。
地元の木を使うことは、伐って終わりではなく、また植え、育て、循環させることで森を健やかに保つことにつながります。
森とともに生きる家づくり。それは自然と地域の未来を見据えた選択なのです。
【2】地域の手で育て、活かす
髙勝の家では、木が伐採されてから家になるまでのすべての工程を自社で行っています。
林業者が選木・伐採した材は、自社製材工場・自社プレカット工場へ運ばれ、丁寧に乾燥・加工されます。
この工程を地域で完結させることで、木材の品質を確保すると同時に、輸送コストやCO₂排出を大幅に削減できます。
また、宮城の気候で育った木は、同じ土地で暮らす人にとって最も馴染みやすい素材。
宮城の気候風土で育った宮城県産材は湿度や寒暖差に強く、家の長寿命化にも寄与します。
さらに、地域で木を使うことは、林業や製材業、建築業など多くの地元産業を支えることにもつながります。
“地域の木を地域の家に使う”──それが、髙勝の家の家づくりの原点です。
【3】森と暮らしをつなぐ循環の家づくり
私たちは、一本の木の命を大切にしています。
伐採された木は、構造材や床、梁、家具など、形を変えて人の暮らしの中に息づきます。
家が建つことで森が整い、森が整うことで新しい木が育つ。
この自然のサイクルが、地域と人、そして未来をつないでいきます。
木の香り、ぬくもり、経年による味わい──それらすべてが、森から受け継がれた贈りものです。
髙勝の家の“森からはじまる家づくり”は、単なる素材選びではなく、環境と地域を育てる行為。
「地域の森・人・産業を守り、ふるさとを元気にする」という想いを胸に、これからも宮城の木とともに歩み続けます。