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2025.10.30
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New【宮城県産材の話③】地域とともに育つ家 ─ 宮城県産材がつなぐ未来
森を育てる人、木を加工する人、家をつくる職人、そしてそこで暮らす人。
一棟の家が完成するまでには、数えきれないほど多くの「地域の手」が関わっています。
髙勝の家は、宮城県産材を使った家づくりを通して、地域の人と森、そして産業が支え合う循環を生み出しています。
木を使うことが森を守り、森が人の暮らしを支える──。
この“地域循環型の家づくり”は、環境への配慮だけでなく、地域経済や文化の継承にもつながる取り組みです。
私たちは、木の家を建てることを「未来を育てること」と考えています。
地域の中で素材が生まれ、技が磨かれ、人が暮らす。
そのすべてが、宮城の豊かな明日をつくっていきます。
【1】木を使うことが森を守る
「森を守る」と聞くと、多くの人は“伐らないこと”を思い浮かべるかもしれません。
しかし、実は木を“使うこと”こそが、森を健全に保つ第一歩です。
木は成長すると二酸化炭素の吸収量が減り、老木が増えると森全体の力が弱まります。
適切に伐採し、新しい苗木を植えることで、森は若返り、再び豊かな命を育んでいきます。
髙勝の家では、この“伐って使って植える”というサイクルを大切にしています。
宮城県産材を家づくりに使うことは、単なる地産地消ではなく、持続可能な森林づくりへの参加そのもの。
暮らしの中で木を使うことが、森と未来を支える行動になる──それが私たちの考える家づくりの原点です。
【2】地域の技をつなぐものづくり
家づくりには、木を知り、木を扱う多くの職人の技が息づいています。
伐採や製材の段階から、木の性質や乾燥具合を見極める熟練の目。
構造を組み上げる大工の技や、内装を仕上げる職人の丁寧な手仕事。
こうした地域の技術が、家の品質と美しさを支えています。
髙勝の家では、地元の関係各社や職人と密に連携し、宮城の木と宮城の人の手で家をつくる仕組みを築いてきました。
それは“効率”ではなく“誠実”を重んじるものづくり。
一棟一棟の家には、職人たちの想いと誇りが宿っています。
地域の木を地域の技で活かす──この積み重ねが、地元の産業を次の世代へとつないでいくのです。
【3】地域と暮らしを循環でつなぐ
木の家が建つとき、その木は森から町へと旅をしてきます。
地域の木を使うことで、林業、製材業、建設業といった地元産業に経済が循環し、地元の雇用や若手の育成にもつながります。
また、地域で建てられた家は、災害時にも修繕やサポートを迅速に行えるという強みも。
“近くの人がつくり、近くの人が守る”という関係性は、暮らしの安心にも直結します。
さらに、木の家は地域の景観とも調和し、街並みにあたたかさをもたらします。
髙勝の家が目指すのは、ただの住宅供給ではなく、地域全体が健やかに育つ家づくり。
家が建つたびに、森も、町も、人も豊かになっていく──そんな循環を生み出しています。
【4】まとめ ─ 木の家が未来を育てる
宮城県産材で建てる家は、地域の未来をつくる家です。
それは自然と人、技と文化をつなぐ“結び目”のような存在。
森を守り、地域を支え、暮らしを育てる。
髙勝の家の家づくりは、そのすべてが一つの円を描くようにつながっています。
これからも、私たちは「地域の人・森・産業を守る」という理念のもと、
宮城の木を使った循環型の家づくりを続けていきます。
家を建てるということは、地域の未来を育てること。
木とともに生きる暮らしが、次の世代へと受け継がれていくことを願って──。