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施工事例

宮城県

「好き」を詰め込んだ狭小地の家

DATA

敷地面積/ 143.33㎡
延床面積/ 82.8㎡

  • #二階建て
「好き」を詰め込んだ狭小地の家

 

外観

極力軒をつくらないフラットな印象に仕上げた外観。表側からは必要以上の窓を見せないように間取りにも工夫を凝らした。白を基調としたシンプルなデザインに木のドアがアクセントに。 三角屋根は「おうちらしい形にしたかった」という奥様のご希望で実現した。

 

 


 

間取り

リビング・ダイニング・キッチン・フリースペースをひとつながりに配置し、吹き抜けを設けることで広々とした体感を得られる1階スペース。アウトドアが趣味のご夫婦のギアを収納できるよう広めの玄関を設けました。

 

 

 

テーマは山小屋の秘密基地

扉を開けると出迎えてくれるのは、まるで山の道具屋さんのような空間。エントランスはお二人の共通の趣味であるアウトドアがテーマだ。 「玄関は山小屋のようなイメージで。ギアの収納を兼ねながら、家に遊びに来た人がちょっとテンションの上がる空間にしたかったんです」とご主人。

 

 

 

ショップライクな空間

家具の一つひとつが、家にぴったりしつらえられた造作家具のように見えるのは、設計が始まると同時に家具選びもはじめていたから。 ひときわ印象的な下駄箱は、古道具屋で奥様が見つけたもの。この家具に合うように玄関の横幅を設計しているため、すっきりと気持ちの良いレイアウトが実現しているのだ。

 

 

 

お気に入りの食器棚が映えるデザイン

家具からはじまる間取りのデザインはLDKも同じ。家づくりスタート以前から見つけていたという食器棚は、奥様が一目ぼれして選んだもの。「この食器棚を置く」ということが前提で、それに合わせてキッチンの飾り棚、ダイニング・リビングの収納や床・梁の色をコーディネートしていったのだと言う。

 

 

 

ナチュラルな空間に辛口アイテムを

LDKを中心とした1階のデザインテーマは「アンティークナチュラル」。木の質感を生かした自然体のデザインだが、モルタル調のタイル床や武骨なシルバーのキッチンなどの辛口なアイテムを足すことで、かわいくなりすぎないバランスをとっているのがY様流だ。

 

 

 

キッチンには無骨なモルタル調タイル

シルバー・グレーで統一したキッチンがLDKデザインのスパイスに

 

 

 

縦横に伸びやかなLDK

Y様のお宅は、いわゆる狭小地に建つ25.04坪のコンパクトな住まい。しかし中に入るとそれを感じさせない広々とした体感に驚く。 奥様の「1階は廊下を限りなく少なくして、空間を一つにしたんです」という言葉が、その答えのようだ。

 

 

 

趣味と子どもの勉強スペースに

ダイニングに面したワークスペース。これまで集めてきた愛着のあるチェアたちは、デザインがバラバラなのが逆にかわいい!

 

 

 

梁現しと窓がアクセント

さらに、リビング上には大きな吹き抜けも。奥行きだけでなく横・縦にものびやかなデザインで、明るく広々とした空間を創りあげた。

 

 

 

2階のテーマは「アメリカンスクール」

「2階のテーマは、アメリカの学校なんです」とご主人。アメコミのようなカラフルでポップな世界感に、武骨な黒を組み合わせた空間だ。

 

 

 

子ども部屋

黒のサッシがアクセントの子ども部屋。左側の窓はリビング上部と続いており、家族がゆるやかにつながる

 

 

 

物干し&フリースペース

巾木や物干しなど、随所に黒を入れることで、ちょっと武骨な印象をプラス

 

 

 

家族で塗った扉

2階の印象を強くしているトイレの扉。なんとこの扉を塗ったのはY様ご夫婦なのだという。 「引っ越し前は他県に住んでいたので、工事期間は週末しか見に来られなかったのですが、このドアを色塗りすることで、家づくりに参加している気持ちが高まりました。楽しい思い出です。」とほほ笑んだ。

 

 

 

今後のたのしみ

取材にお邪魔したのは、お引越しまもなくとのこと。まだまだ出していない雑貨も多く、今後どんな風に飾り付けていくかが楽しみだというご主人。 洗面台には、輸入のタイルを貼る予定もあるそうで、現在は海外から届くのを楽しみに待っているのだそう。

 

INTERVIEW

お客様インタビュー

頭の中のイメージが「家」という形になる感動がありました

頭の中のイメージが「家」という形になる感動がありました

宮城県Y様

Q.なぜ家を建てようとお考えになったのですか?
A.ご主人:子どもが生まれたことがきっかけですね。以前から家を見たりインテリアを選ぶのが好きだったので、夫婦で「将来家を建てる時はこんな家がいいね」っていう話はしていたんです。子どもの誕生といういいきっかけが来て、今まで考えてきたものを形にぶつけてみよう!と思いました。

奥さま:わたしたち夫婦は同じ職場でお互い転勤族なんです。今まで何度も引っ越ししてきたので、子どもをそれに付き合わせたくないなという思いもありました。学校が始まったらずっと同じところに通ってほしいなって。それもあって小学校に上がる前に拠点をつくりたかったというのも理由の一つです。


Q.家づくりのテーマを教えてください
A.ご主人:一番最初に二人で「コンセプトを決めよう」っていう話になって、家にタイトルをつけたんですよ(笑)。話し合った結果「山小屋の秘密基地」に決まって。玄関は二人の共通の趣味であるキャンプをテーマに、入ってきた人が少しテンションがあがるようなデザインにしました。

主人:そのあとお互いにプレゼンをして担当フロアを割り振りました。なんだか仕事みたいですよね(笑)。わたしたちは夫婦共通の趣味もあるのですが、他にもそれぞれの趣味が色々あるんですよ。2人の嗜好を無理に合体するよりは、フロアごとに担当を決めたほうが満足度が上がりそうだねって。相談の結果、1階は妻、2階は私が担当することにしました。

奥さま:1階は、私の好きな「古道具」が合うようなアンティークナチュラルな雰囲気にまとめました。設計の段階で家具を集め始めたので、お気に入りのインテリアがサイズ的にぴったりはまるように設計してもらいました。LDKのカラーリングは、お気に入りの食器棚の色から膨らませていったんですよ。

ご主人:わたしはアメコミファンで、中でもスパイダーマン好き。スパイダーマンの世界観を表現したいと思ったときに「アメリカンスクール」がいいんじゃないかなと思って、それをテーマにしました。ちょっとジャンキーな、子ども部屋の延長のような雰囲気にしたくて、いろいろな色や形をちりばめて遊び心のあるフロアになったと思います。


Q.家づくりに向けて何からスタートされましたか?
A.奥さま:まずは工務店さがしからはじめました。当時他県に住んでいたというのもあり、宮城に家を建てようと決めた時点でまったく土地勘がなくて。土地も一緒に探してくれる信頼できるパートナーが必要だと思ったんです。


Q.この土地はどのように探されましたか?
A.ご主人:不動産の検索サイトを見たり、不動産屋さんに探していただいたり、営業担当の千葉さんにもたくさん探していただきました。当時は他県に住んでいたのもあって大変でしたね…。土地探しには半年くらいかかったんですが、家づくりの中で一番苦労しました。

奥さま:土地探しは本当に大変でしたね。見つからないと高勝の家で建てられない…と思うと家づくり自体のモチベーションも下がってしまって。

ご主人:最終的に千葉さんご紹介の不動産屋さんから、この土地を紹介してもらいました。よく「自分に合う土地はピンとくる」っていうじゃないですか。それまではそんな土地に巡り合えなくて「もう自分には見つからないんじゃないか」って半ばあきらめ気味だったんですよ。でもやっぱりピンとくるものなんです(笑)。この土地だ!と思い、すぐに手を上げました。

奥さま:私は子ども連れで1人でこの土地の見学にきたんですが、うまく見つけられなくて。周辺の方に声をかけて場所を教えていただいたんです。その時に教えてくださった方々が皆さんすごくいい方で。ご近所の方の人柄にすごく安心して「この土地いいな」って思いました。


Q.他の建築会社も検討されましたか?
A.ご主人:条件付き宅地のある住宅会社さんにも行ったんですが、なかなかしっくりこなかったんです。というのも、間取りの制約が結構厳しくて。僕たちはわりとわがままなので(笑)、「こうしたい、ああしたい」というイメージがなかなか伝わららず骨が折れるなと感じました。


Q.高勝の家での家づくりに決めた理由はなんでしょうか?
A.ご主人:最初に出てきた図面を見て「私たちのやりたいことが、ざっくりとでも伝わった」という安心感を感じたのが大きかったです。家づくりって、形のない頭の中にあるものを伝えて、それを形にしてもらう作業じゃないですか。家づくり自体初めてですし、やりたいことが構造的・技術的にできることなのかもわからない。そんなぼんやりとしたイメージを設計の方、コーディネーターの方に感じ取って設計していただけたことがうれしかったです。実際に打ち合わせもかなりスムーズだったと思います。


Q.家づくりの思い出を教えてください
A.ご主人:施工中に2階のトイレの扉の色塗りをしたことです。既製品でもいいドアがたくさんあったんですけど、せっかくなら自分達で塗りたいなと思って。他県からの家づくりだったのであまり現場にはお邪魔できなかったのですが、思い出になるようなことができて結果よかったです。


Q.実際に住んでのご感想はいかがですか?
A.奥さま:まず、暖かいです。

ご主人:これまで住んでいた社宅では湿気や寒さに悩まされていました。それに加えて暮らすうえでの制約も多かった。そういう点では一軒家は何でも自由にできるっていうのもあって、生活の質があがったなと感じています。


Q.これからお家の中にに取り入れていきたいモノやコトはありますか?
A.ご主人:子どもが大きくなるにつれて家族で楽しめることも増えると思うので、それに合わせて模様替えしたりリフォームしたりしたいですね。今ある形にとらわれずにいい形に変えていって楽しい家にしていきたいです。コンパクトな家に仕上がっているので、生活動線を変えるというよりは好きなものやこだわりを家に反映させて充実感のある暮らしを楽しみたいです。


Q.家づくりを検討されている方へ向けてアドバイスをお願いします
A.ご主人:家づくりは希望を全部網羅することはできないので「自分は根本的にこういう家が建てたい」というものを決めて進めるといいんじゃないかなと思います。逆に「なんでもいいです」だとなんでもいい家になってしまうので、そういう意味でもコンセプトは大切です。

奥さま:家づくりのパートナー選びは、結婚相手を選ぶときのように妥協しないほうがいいと思います。私は土地選びがつらかったですが、諦めずに土地を見つけて、高勝の家で建てられてよかったなと思います。


Q.最後に、家づくりを振り返っていかがでしたか?
A.ご主人:トータルで考えると楽しかったです!土地選びが大変だった分、その反動なのか家づくりの打ち合わせがものすごく楽しくて。コロナ禍でお伺いできない時期もありましたが、わからないところに細かく対処しながら、私たちが不安を感じないように進めていただき、助かりました。また、打ち合わせ時は、スタッフさんが息子と仲良くしてくれて、私たちは打ち合わせに集中できたのでとても助かっていました。ありがとうございました。